ニキビが治ったと思ったのもつかの間、いつの間にかニキビ跡ができてしまっているなんて経験ありませんか。でも、なぜニキビ跡ができてしまうのでしょうか。それはメラニンが関係していると言われています。ここでは、ニキビ跡がなかなか治らない原因とメラニンとの関係性についてお話していきたいと思います。
目次
ニキビ跡の種類を軽い順に紹介
一言でニキビ跡と言ってもニキビ跡には5つの種類があるのをご存知でしょうか。ニキビ跡のある人は自分がどのタイプのニキビ跡なのかチェックしてみて下さい。
①赤み系のニキビ跡
ニキビ跡が赤みを帯びている人は、炎症によって引き起こされたものです。炎症が起こっている場所は、炎症を抑えようと毛細血管をたくさん作ってしまい、その部分だけ赤みが強くなってしまいます。
この赤み系のニキビ跡は炎症が起こっている状態なので、炎症が収まれば治っていくことがほとんどです。
②茶色系のニキビ跡
ニキビ跡が茶色いシミになってしまうケースってありますよね。これはメラニンが大きく関係していると言われており、メラノサイトが活性化することでメラニンが大量に発生してしまうことが原因と言われています。
茶色系のニキビ跡ですが、真皮層にどの程度影響が及んでいるかによって治るか、治らないか変わってくると言われています。
③しこり
肌の中で同じ場所に何度も炎症を起こしてしまうと、真皮層にまでダメージが影響してしまい、肌の再生機能が奪われてしまうことがあります。そうなると、肌の潤いを保つと言われているコラーゲンが過剰に発生してしまい、皮膚の一部分が盛り上がってしまいます。これをしこりと呼びます。
④クレーター
ニキビ跡を表現する時にクレーターみたいってよく言いますが、クレーターは炎症が重度の場合に引き起こされるニキビ跡のことです。アクネ菌が皮膚の周りを破壊しながら増え続くのですが、炎症を広げないために白血球が皮膚細胞を破壊して炎症を抑えようとしてしまうことからできてしまいます。
この状態が長らく続いてしまうと皮膚を再生するのは難しくなると言われています。
⑤ケロイド
ケロイドはいわゆるやけどの跡みたいな状態です。個人差はありますが、ニキビ跡が大きく盛り上がった状態で真皮層にダメージが起きてしまい、肌の再生が乱れている状態のことです。

メラニンで色素沈着が起きるのはなぜ?
以上、ニキビ跡の種類について5つ紹介してきました。様々な種類があることがお分かり頂けたと思いますが、ここではメラニンを生成することで起こると言われている色素沈着型のニキビ跡についてお話していきたいと思います。
色素沈着型ニキビ跡はどうやって起こるのか
ニキビの原因と言われているアクネ菌が増え続けてしまうと、炎症が引き起こされてしまいます。そこでアクネ菌をやっつけようと活性酸素が生成されるのですが、この活性酸素から肌を守るためにホルモンが分泌されることでメラノサイトが刺激を受けてしまいます。
メラノサイトが刺激を受けることでメラニンが大量に発生してしまい、シミのように色素沈着ができるという流れになるのですが、これは肌が紫外線を浴びることでメラニンが生成される工程と同じです。
通常はターンオーバーによって不要になった角質とともにメラニンは剥がれ落ちてしまうのですが、大量に生成されてしまうと肌に残ってしまいます。
メラニンによってできた色素沈着のケア方法を紹介
せっかくニキビが治ってもシミのようなニキビ跡ができるのは避けたいですよね。そこで、色素沈着型ニキビ跡を防ぐためのおすすめのケア方法を3つ紹介したいと思います。
美白化粧品を使おう
シミができた時、一番に思いつくのが美白化粧品を使うことではないでしょうか。色素沈着を薄くさせるために一番有効な美白成分はビタミンC誘導体です。ビタミンCは化粧品に入れることで形が崩れやすいと言われていますが、ビタミンC誘導体にしてしまえば、ビタミンCの効果をしっかり出すことができると言われています。
ピーリングをしよう
ピーリングを普段のスキンケアに取り入れている人はなかなか少ないかもしれませんが、ピーリングを行うことで肌のターンオーバーを正常に近づけることができると言われています。
色素沈着の原因はターンオーバーが乱れているケースもあるので、ターンオーバーを促進させることでメラニンが垢とともに一緒に剥がれ落ち、薄くなるのです。ただし、使用頻度には気を付けなければいけません。
ピーリングは週に1回が基本と言われています。使用頻度を上げることで逆効果となってしまうので、週に何度もピーリングをするのは止めましょう。また、肌に優しいフルーツ酸のAHAのピーリングはおすすめですよ。
皮膚科で治療をしよう
色素沈着型ニキビ跡のケアはセルフケアはもちろん、皮膚科で治療を受けても良いでしょう。色素沈着の治療はレーザーや光治療などが多く、美白効果の高いハイドロキノンと呼ばれる薬を処方されることもあるでしょう。
ただしどれも刺激の強いものとなっているので、きちんと医師と話し合いをする必要があります。

もうニキビ跡で悩まない!メラニンの生成を抑制させる方法とは
メラニンによる色素沈着型ニキビ跡を作らないためにも普段から気を付けておくべきことはたくさんあります。ここでは、色素沈着によるニキビ跡を防ぐために注意しておきたいことを紹介したいと思います。
・紫外線ケアを徹底しよう
紫外線は夏だけではなく、冬でもケアする必要があります。ニキビ跡を作らないために紫外線を浴びないというのは、普通の日常生活を送っている上ではかなり難しいです。そこで紫外線ケアをきちんと行うようにしましょう。
紫外線を浴びることでメラニンが作り出され、色素沈着ができてしまいます。とくにニキビがある状態では基底膜が破壊されてしまい、紫外線のダメージを受けやすく、真皮層にまで入り込んでしまいます。
そうなってしまうと、コラーゲンやエラスチンに大きな影響を与えてしまい、色素沈着ができやすくなってしまうのです。では、どうしたら良いかというと日焼け止めを徹底して塗ることをおすすめします。
外出30分前に塗布するのはもちろん、2~3時間起きにこまめに日焼け止めを塗り直すようにしましょう。
・ビタミンCを摂取しよう
上記ではビタミンCが配合されている化粧品についてお話しましたが、ビタミンCを食べ物から摂ることも重要です。普段の食事でなかなかビタミンCを摂取するのが難しいという人はサプリメントから摂取するのもおすすめですよ。
ビタミンCは色素沈着を薄くさせる他に、抗酸化作用もあります。人間が1日に必要なビタミンCの摂取量は100mgと言われていますが、色素沈着を薄くしたいのであれば300~1000mg程度、意識して摂るようにした方が良いでしょう。
メラニンの生成を抑制し、ニキビ跡をキレイにしよう!
以上、色素沈着型ニキビ跡を作らないためにはメラニンを大量発生させないということがお分かり頂けたと思います。ただ、メラニンは私たちの肌を守ってくれるために必要なものでもあるんですよ。
要するに、メラニンが大量発生することが問題なだけなのです。したがって、メラニンを大量発生させないためにも普段から紫外線対策に取り組み、ビタミンCを積極的に摂取するなどしながら、色素沈着型ニキビ跡をできるだけ作らないようにしていきましょう。